方孔円銭を少々


初期の方孔円銭と言えば「半両」です。その後は五銖ですか。そういった類です。

珍品じゃなくてすいませんが、普通の安い半両銭を見て目を慣らしておきましょう。

まあ、とりあえず基準銭と言う訳です。


下図の左は漢代の八銖半両、真中は六銖半両、右は四銖半両です。全て薄く軽いですな。





下図は3枚とも四銖半両銭。左と真中は磁石に反応します。右は背がツルツルです。


これで石範の雰囲気が把握出来るか判りませんが、本物はこういった感じな訳です。

たぶん錆を落とせば素地はけっこう平滑な作りです。



下図の左側は「一匕」で鏡で映した様な反転型です。春秋戦国時代の末「燕」の銭。

真中の2枚は「小泉直一」です。前漢末の「新」で王莽が作った六泉の一つです。

右の物は「中泉三十」で、同様に王莽が作った六泉の一つ。


図の中泉三十はいかにも砂型鋳造という感じで稚拙な感じもあり非常に怪しいです。ほぼ偽。

六泉とは、 小泉直一、幺泉一十、幼泉二十、中泉三十、壮泉四十、大泉五十。



下図の左は「両甾」。「秦の半両」の派生です。両甾=2甾=0.5両=半両 半両と同じ。

下図の右は「賹六貨」で中央に星がある一種。春秋戦国時代の中期〜晩期、秦とか斉、燕。


図の賹六貨はザラザラな砂型鋳造の偽物という可能性が非常に高いです。

こいつの劣化コピー贋作まで出回ってますから隣国の贋作天国はレベルが違います。




それでも本物の判定は難しい。



真贋は永遠の謎。 大金をつぎ込んではいけません!入手する貴方は散財家。(爆)

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