大遼天慶


下図の左は銅銭、右は白銅銭です。

それぞれ文字がけっこう違いますな。大きさも違います。

左の白銅銭は灰色味がかった白に見えます。反射率が悪く銀には見えません。





(2013.09.30 下図の2枚を追加)

上図の左を元にして背に陰刻契丹文を追加した物が、下図の左。

合背としたのが下図の右ですな。第二版という事で、直径が若干小さくなっています。


左の銭は、大先生の書籍「契丹文珍稀銭幣考釈図説」p51に掲載されています。

背の陰刻契丹文は上下逆さになってますな。これも母銭に陰刻のため個体差はありません。

刻まれた文字は天下太平です。契丹文字銭に同じ文字の物があります。→天下太平銭




下図の物は似た様な文字ですが丸みのある書体の銅銭と、スペシャル鍍金銭です。

右のスペシャル銭は先生方も所持されてますな。背の「遼」が逆なのが謎です。





他には、普通品の鉄銭もある様です。

大遼天慶は別版が多いです。鋳造も数回あったのでしょう。

そういう物は真贋の判断が難しくなります。有名なので偽物も多いと思います。






真贋は永遠の謎。

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