乾祐元宝と乾祐宝銭


西夏銭の中では最も入手し易い乾祐元宝の鉄銭です。

確実に本物の西夏銭という事ですな。(爆)  まあ千円〜二千円くらいですか?

(2015.10.03 1枚を追加。)


以下は銅銭です。




乾祐元宝の小平銭は微妙な別版も多数見掛けますし他にも色々書体がある様ですな。


下図の左と真中は「長元」という分類で同一版。 右の古銭は行書です。

長元の2枚をよく見ると「祐」の字に共通したツブレがあります。

またこれも、その特徴が吉と出るか凶と出るかご興味のある方はお調べ下さい。

行書の方もこんなかな〜?という感じがします。(ボカした表現ですいません。)


右の行書はちょっと良さそうですが、 これらも今ひとつ自信がありませんな。



下図のは西夏文字の乾祐宝銭。多くの方々が偽物と言っている物です。

左側と真中は同一版。 銭の下側の文字が西夏文字としては疑問というのが偽物の根拠との事。

右側の銭は異様に彫りが深く文字がシャープ。厚みは2.3mm。母銭か祥銭風のイケない品。

右の銭も、銭の左側の文字にちょっと変な箇所が見受けられます。


右側の1枚は確実に偽物ですな。


下側の文字ですが、旧銭譜「改正珎貨孔方圖鑑」の大安宝銭と思われる図も同じ文字です。

「俗に梵字と云う」と書いてあります。西夏文字なんか誰も知らない時代の銭譜です。

スケッチ画は正確に移し描いたんじゃないでしょうか?あるいは拓本から版木に彫った訳です。

(2013.10.11追記)




こっちの文字も同じく下側の字が疑問の物。デカイのでファンタジー率が高いですな。

下図の左側はたまに目にする折五銭。

右側は稚拙な折五銭。 見た目から怪しいですが、鍍金品も銀銭もあるとの事です。



でも何かね、先生方のブログを見ていると単純な偽物でも無さそうな感じなんですよね。


文字が違うのは確かに変です。年代測定とか成分分析とか安価にできれば完全決着ですな。

遼の契丹文字銭とか誤字癖字だらけなので、乾祐宝銭ももしかしたらと期待をしたい所です。

タンスの奥にしまっておきますよ。



そして下図は折十銭です。これは全く見掛けませんな。

こういう物は詳しい方でも注目しないで売れ残ってますから、これこそ珍品かも知れません。


金朝とか北宋も折十銭がありましたから否定は出来ません。




真贋は永遠の謎。

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