安法元宝、太平通宝、太平聖宝、開建通宝、正元通宝

  莫氏(Mạc at Cao Bằng)1592-1677


「鄭氏の後黎朝」によってトンキンが奪われ莫朝としては滅んだも同然でした。

しかし莫氏は明朝や南明の庇護を得てカオバン省(Cao Bằng)で生き残った訳です。




安法元宝 An Pháp Nguyên Bảo)

左の安法手最大様の物が莫氏の時代に該当する様ですな。直径23.9mm。

右は小さいサイズの安法元宝です。参考に並べましたが何世代目のコピーなんでしょうか? 


Barker #52.2        後鋳の普通品





太平通宝 Thái Bình Thông Bảo

太平聖宝 Thái Bình Thánh Bảo

左は宋銭。

真中も宋銭。

右は?莫氏の古銭?ほんとかな? 従来は宋銭の長通と言われていた銭。


これは宋銭          これも宋銭        Barker #53.1 

2020.05.14 3枚を転載。)






左の太平通宝は祥符手? 背に縁も郭も無い平滑なら祥元手? 無背で小型です。

     阮氏の太平通宝とは違う物ですな。

右の太平通宝は祥元手。文字形態が似てますな!

(2020.05.14 右を追加。)

Barker #53.2      Barker #53.3 





左は太平聖宝(安法手)。 Barker先生の書籍ではカタログ番号と評価が無記載。

右は太平聖宝(祥聖手)ですな。

   2017.01.23 ふと見たら手類銭の分類に間違いがあったよ訂正しました御免。(爆)


Barker #54       Barker #54.2 



永定手〜安法手〜祥聖手〜祥元手、それらはカオバン省(Cao Bằng)で作られたのでしょうか?

そして莫氏の関連のある人々、末裔の人々などが関係しているのでしょうか?

何となく共通点がある様な? いずれも小型で薄いですな。(3行を追記。2017.01.25)







開建通宝Khai Kiến Thông Bảo

崇明通宝Sùng Minh Thông Bảo

正元通宝Chính Nguyên Thông Bảo)

莫氏と推測できる他のコインです。1592-1677頃のカオバン省の物。

全部が永定手です。


左と真中が開建通宝。特徴的な錆の進行です。吹き出物みたいな状態です。

右が崇明通宝。


Barker #55.1      Barker #55.1      Barker #56.1 





左と真中が正元通宝。

右はオマケ掲載の太平通宝。永定手です。


Barker #57.1     Barker #57.1     永定手の他の銭





真贋は永遠の謎。

→次のページ

 

莫氏.後黎

  1. 安法元宝、太平通宝

 太平聖宝、開建通宝

 崇明通宝、正元通宝

  1. 元和通宝、嘉泰通宝

 永寿通宝、景治通宝

 永治通宝、元宝

 永治之宝、正和通宝

 永盛通宝、保泰通宝

  1. 景興通宝

  2. 景興諸銭

  3. 昭統通宝






目次 銭銘リスト

閲覧とご利用に関して