建中通宝、政平通宝、元豊通宝、開泰元宝、紹豊元宝、紹豊通宝

  陳朝(Trần Dynasty)1225-1400


陳朝時代のトピックスはモンゴル帝国の侵攻ですな。

経済に力を入れて銭をたくさん鋳造する様な状況じゃなかったんでしょう。

時代も中途半端に古いですし、珍品が多い理由かも知れませんな。



建中通宝Kiến Trung Thông Bảo)1225-1232

陳太宗(Trần Thái Tông)1225-1258の時代。


独特の書体で特徴がありますが、下図の物はよく似せて作った残念な物の様です。(爆)

中国製の偽物と思います。市場では本物らしき物を見掛けませんな。

Barker先生のサイトを見ると本物の評価は ★★+


Barker #10)たぶん偽





政平通宝Chính Bình Thông Bảo)1232-1250

同様に陳太宗(Trần Thái Tông)1225-1258の時代。


左は広政。こっちは本物でしょう。各々の文字が特徴的ですな。

右の物は前のページに掲載した順天大宝の不明品と似た雰囲気があります。

  「宝」の字が特に怪しいです。ただし右の版を市場で見掛ける事はありません。

  狭政のタイプで別版だったら儲け物ですが、今の所は判断不能としておきます。


Barker #12        Barker #12)不明


対読の篆書銭があるという話もありますが不明です。

政平通宝篆书钱币,安南古钱大名誉品





元豊通宝Nguyên Phong Thông Bảo)1251-1258

同じく陳太宗(Trần Thái Tông)1225-1258の時代。


紹豊手の虎尾通で有名ですな。人気が高いので評価額を超える値段かも?

Barker先生のサイトで掲載写真を見れますよ。下図の物は「豊」の字が上に長い様です。

そこだけが悩みですが、他の細部を本物の写真と比較しても偽物には見えませんな。

んま〜これはOKと判断して公開してみます。(爆)


Barker #13.1 ★+




光の加減でイメージは変わります。 iPodで写真に撮ってみました。

左の建中通宝は出来具合がボケてますな。


iPodなどで撮影すると撮影角度や縮尺率を合わせるのが困難なんです。






開泰元宝Khai Thái Nguyên Bảo)1314-1329

陳明宗(Trần Minh Tông)1314-1329の時代。


左はBarker #17.2と完全に一致しませんが同系統と思います。独特の「宝」ですな。

  「開」が大きいので大字でしょうか? これは出来具合も錆も問題の無い本物でしょう。

  けっこう人気があるので評価額以上の市場価格かも知れませんな。

右の物は偽物臭がしますな。これも市場で何回か見掛けました。(爆)

  中国の売り手が海外オークションに安価で出してましたよ?(爆)

  Barker先生の書籍には下図右の様な特徴ある「寳」の物は非掲載ですが、

  下図右の物と似ている本物も存在する様です。別版も色々あるという事でしょう。


Barker #17.2       Barker #17)偽?


遼銭の開泰元宝は旋読です。






紹豊元宝Thiệu Phong Nguyên Bảo 1341-1357

紹豊通宝Thiệu Phong Thông Bảo1341-1357

陳裕宗(Trần Dụ Tông)1341-1369の時代。


左の元宝は参考掲載と言う事で。安法手でしょう。 乾符元宝の例もありますので一応。

 まあ安法手の紹豊元宝にしてはよく見る太字闊縁のタイプとも違います。

右は通宝の小字かな? 銭径も小さいです。販売額は評価額よりも高いと思います。

 直径も小さく薄いです。左の安法手と並べても違和感がありません。


Barker #18)安法手   Barker #19 該当なし





左は長足宝。これも売価は評価額を上回るでしょう。

真中は中字長通でしょうかね?

右は大字背月の一種??判らんです。文字が独特過ぎて信じる事が難しいですな。(爆)

(2018.01.16 真中を追加。)


Barker #19.4      Barker #19.3     (Barker #19)不明



そこで、似ている図版を探しましたら下図の物が見つかりました。

旧銭譜の「古錢價附」から引用してみます。



似てる様な似てない様な、当方の所持品も、もしかして凄そうな?

少ない銭の割には種類がたくさんある様で、書籍やカタログ非掲載の物もあるんでしょ?





真贋は永遠の謎。 大人になっても夢を持ち続ける事は難しい。(爆)

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