その他の手類銭 1  手類銭


昔の古銭収集家の方々が少ない資料の中で分類した「手類銭」です。

推理による分類でしょうから新発見があれば覆る事もあります。


牡国手に分類される数種類の銭は近年の出土状況から遼銭と判明した物があります。

長字手の異書宣和通宝に似た「宣」の物は長字手の元になった宋銭でしょう。

長冠異様天聖元宝に似た「天」の物は一天聖の謎とも絡んで不明点があります。

手類銭に分類されている不知品の嘉祐元宝もありますが宋銭の可能性が高い不明品でしょう。

それらは安南銭や日本のビタ銭とは言い切れない物と思います。

判らない所もあるので色々と想像すれば面白いですな。


当方の所持品はラインナップに偏りがあります。記載無き物は本物と思います。





・紹豊手

元豊通宝、政和通宝

元豊通宝は陳朝の歴代銭で登場しました。虎尾通ですな。


Barker #13.1 ★+

(2017.01.21 元豊通宝も載せました。





・称法手

称法元宝、宣和通宝、 政和通宝


(2018.08.29 右を追加。)





・皇恩手

景元通宝、皇元通宝、皇恩通宝







・明宋手

祥符通宝


(2018.08.29 追加。)







玄聰通宝、皇宋通宝、政和通宝


新字が「聡」で旧字が「聰」?  玄聡通宝でもOKという事ですな。

でも「通」が通に見えません。玄聰遵宝、玄聰尊宝という記載も見た様な?




宋通元宝、天禧通宝、明宋定宝


当方の天禧通宝にはヒビが入ってます。






仏法僧宝、元和通宝、大定通宝

仏法僧宝は歴代銭の陳氏起義軍の所で登場しました。

元和通宝はほぼ明宋手に含んでも良いとは思います。

  後黎朝の最初期鄭松が実権を握る前の時代に登場しました。

大定通宝は明宋手じゃないと思います。「宝」のハが違いますな。

  大定通宝は陳朝の歴代銭ですな。文字が似ている様に見えるのは気のせいですよ。(爆)


Barker #43.1       Barker #58.1       Barker #22.1 

(2017.01.21 元和通宝と大定通宝も載せました。



という事は、明宋手は陳氏起義軍の関連なんでしょうか?

あるいは、

後黎朝の元和通宝も明宋手の様な書体という事から、莫朝の時代に生き残った黎朝の関連?

というスジも予想できますな。阮淦(Nguyễn Kim)などが関係してそうな気もします。

海外の情報を見ますと後黎朝の最初期に明確に分類しちゃってる場合もある様ですよ?






真贋は永遠の謎。

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絵.手類

  1. 大法國之安南 當二

 安南銀銭

  1. 明命通宝 大南国門宝

  2. 富貴康寧 背鳳凰

 咸宜重宝、啓定重宝

  1. 景興大銭、 紹治大銭

 万暦通宝

  1. 金帯通宝、立元通宝

 輸入銭、功高泰岱

  1. 安法手1

  2. 安法手2

  3. 安法手3

  4. その他の手類銭 1

 紹豊手,称法手, 皇恩手

 明宋手

  1. その他の手類銭 2

 爪正隆手, 別炉正隆手

 結淳熈手

  1. その他の手類銭 3

 祥宋手、平南手

  1. その他の手類銭 4

 紹符手,乾元手,裕民手

  1. その他の手類銭 5

 萬劫手、異書景祐手

 濶縁手、祥符手

  1. その他の手類銭 6

 建文手、祥聖手

 永定手、 祥元手

  1. その他の手類銭 7

 天平手、繊字元豊手

 繊字至道手、

 亀宝至道手、

 異国唐国手、

 蝕字景徳手、ペン書手

 安南寛永





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