その他の手類銭 2  手類銭




・爪正隆手

開元通宝、洪徳通宝、紹平通宝

紹平通宝は黎朝の所でも登場しましたが爪正隆手は歴代銭に非ずという話でした。後鋳です。

洪徳通宝も黎朝の銭でしたが下図の物も同様に歴代銭には見えません。後鋳ですな。


              Barker #36.3       Barker #30.16 

しかし、 銭銘のラインナップを見ると黎朝の時代末期〜陳氏起義軍の頃かも知れませんな?





歴代銭に近い時代と思われる3枚が揃ったのでこちらにも掲載します。

上の3枚よりも歴代銭に近い形状をしている感じがします。

延寧通宝、光順通宝、洪順通宝

(2018.06.12 下図の3枚を転載。)


Barker #33.3       Barker #35.12       Barker #39.17






大和通宝

大和通宝は歴代銭の可能性があるという事で黎朝の所で登場しました。

左は普通品。

右は「大」の横棒左右が跳ねているタイプですな。


Barker #32.23        Barker #32.24 

(2017.01.21 2種類のタイプを載せました。)





大定通宝、 正隆元宝

大定通宝と正隆元宝はその他の地方政権の所で出ました。

当方はそちらの説を信じられないのですが、

しかしよく見てみると同じ爪正隆手の中でも「宝」の文字に違いがあります。

爪正隆手はいくつかのグループに分けられるのかも知れませんな。


Barker #116.1       Barker #117.1     (2017.01.21 図を追記。)









・別炉正隆手

祥符元宝、正隆元宝







・結淳熈手

淳熈元宝

3枚とも淳熈元宝で、左は標準的な結元、真中は闊縁タイプです。

右の銭は安南銭譜には登場しない?広穿ですな。これは中国からの入手です。

しかし文字形状は結淳熈手の物と一致します。



南宋銭の淳熈元宝にも書きましたが、

李朝が南宋から冊封を受けたというその年がちょうど淳熈元年、1174年になります。

李朝と南宋の両方で、同じ書家による結淳熈手を鋳造していたのでしょうか?

普通品が李朝? 右の広穿だけが南宋?

んまぁこの話は完全な作り話ですから注意ですな。(爆)






淳熈元宝(隷元)、宣和通宝(己通の濶縁縮字)


(2018.08.29 2枚を追加。)







真贋は永遠の謎。

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絵.手類

  1. 大法國之安南 當二

 安南銀銭

  1. 明命通宝 大南国門宝

  2. 富貴康寧 背鳳凰

 咸宜重宝、啓定重宝

  1. 景興大銭、 紹治大銭

 万暦通宝

  1. 金帯通宝、立元通宝

 輸入銭、功高泰岱

  1. 安法手1

  2. 安法手2

  3. 安法手3

  4. その他の手類銭 1

 紹豊手,称法手, 皇恩手

 明宋手

  1. その他の手類銭 2

 爪正隆手, 別炉正隆手

 結淳熈手

  1. その他の手類銭 3

 祥宋手、平南手

  1. その他の手類銭 4

 紹符手,乾元手,裕民手

  1. その他の手類銭 5

 萬劫手、異書景祐手

 濶縁手、祥符手

  1. その他の手類銭 6

 建文手、祥聖手

 永定手、 祥元手

  1. その他の手類銭 7

 天平手、繊字元豊手

 繊字至道手、

 亀宝至道手、

 異国唐国手、

 蝕字景徳手、ペン書手

 安南寛永





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