㋺ 淳熈元宝を少々
淳熈元宝の普通のやつは楷書ですが、それ以外の物を掲載しました。
下図の左と真中は隷書です。寳の字とか、淳のさんずいで見分けるしかありません。
2万5千元とありますが、楷書と似てるんで紛れて安価に売ってるかも知れませんよ!
下図の右は「元」が行書「寳」が隷書?これは資料に記載無し。大珍品かも知れません?
……右の銭をよく調べたら、やっぱり安南銭でした。エッヘへヘ御免。
ただ安南銭と言うだけで、その言葉に過剰反応する人は偽者です。
こういう話なら興味が沸くでしょうか?
安南銭の「結淳熈手」に酷似する物が南宋時代の銭とともに出土するなら、それは謎です。
時代は李朝ですが、南宋から冊封を受けたというその年がちょうど淳熈元年(1174年)!
オリジナルはどちらか、銭の輸出入など交流があったか、よく調べる必要がありますな。
安南の結淳熈手に対して、右上の古銭は「熈」の点4つに違いがある様に見えます。
楷書のものは「日本貨幣カタログ」の図版を参考にどうぞ。
下図の左は、「淳熈元宝 小字篆 背月」。篆書で字が小さく背月。 判り易い中級レベル。
そして右側の「淳熈通宝 篆書 背月」こっちは高級レベルですよ。
下図の左は普通の折二銭です。非常に安く出回っています。折二は薄くボロいですな。
それに対して右の銭は鉄母と思われる品物です。彫りも深く緻密で厚みもあります。
その2枚を横に並べて比較すると全く存在感が違います。
右側の鉄母と全く同じ形状の鉄銭が存在していますな。
(2013.11.03 2枚を追加)
はたして右の銭は本物なんでしょうか? まあ真贋不明という事で。(爆)
左の折二は本物ですよ。
真贋は永遠の謎。激珍を買ったら家計が撃沈。
㋺ 南宋
◆淳熈元宝を少々