端平通宝、重宝を少々


下図は2枚とも端平通宝の折五です。

左右ともに小字の一種と思いますが判りません。右は闊縁ですが、これも判らん。

いずれも手持ちの資料には記載されていませんが、多くの微妙な版がある様です。

下図の2枚はちょっと評価が判りません。普通の折五銭か?


鉄母かも?




下図は背”恵伍東中”とある折五の銅銭。これは本物なら完全に鉄母ですな。


(2014.04.07 追加。)

伝世品みたいな摩耗、そしてブルーチーズみたいな浸食タイプの錆があります。

けっこう良さそうに見えますよ。





下図は端平重宝ですが普通じゃありません。左が合背、右が銀銭。

端平重宝は下図の同一版しか無い様なので判り易いですな。


「中国古銭大集」に掲載の普通品(片面で銅製)は5500元と記載があります。



さて、この端平の頃には金朝が滅んでおります。モンゴル帝国にやられました。

南宋の人達はどう思ったのでしょうね。他人事じゃないですよー。




劫后遗珍(四十四)——端平通宝、端平重宝

南宋《端平重宝》生坑铜钱展赏

真贋は永遠の謎。偽物の銭は滅入る。偽物の酒はメチル。(爆)

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