㋺ 明


明朝銭は銭銘は少ないですが別版などの品種が多いです。当方はちょっと苦手です。

と言う訳で、詳しい日本語の古銭サイトを別にお探し下さい。

代わりに当方は、怪しい工芸品と、ちょっとした変な物をご紹介します。


我が国としても室町時代からおなじみの永楽通宝や洪武通宝です。

日本に輸入されたのは小平銭です。右下の利用通宝は非渡来銭です。

明朝では紙幣と銀が用いられ、銅銭の使用禁止などもありました。

もっぱら輸出用で通貨としてはあまり流通しなかったという話もあります。


また亜鉛の精錬技術が入ってきまして、真鍮が用いられ始めます。

   2015.05.19追記。ただし鍮石、仮鍮などの名称で天然由来の真鍮は古代中国に存在し、

   日本でも正倉院宝物などに真鍮品を確認する事が出来ます。

   更に意図的な亜鉛合金として12世紀に作られた荒川経の金泥文字が真鍮であった事が

   判明しております。亜鉛の含有だけで判断するのは現時点では時期尚早です。


また明朝が滅び逃げた残党が南明を称しましたが、この南明の銭もあります。


更に、明朝の軍人だったが明朝滅亡により清朝に召し抱えられた呉三桂という人、

この人が反乱を起こし国を建てようとした時の銭もあります。下図の利用通宝です。




入手の楽な下図の2枚が抜けてましたので追加。

(2014.11.01 2枚を追加。)




真贋は永遠の謎。

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