㋺ 北宋              (2015.12.19 構成変更と中程に追記。)


・はじめに

北宋銭は小平の歴代銭を揃えたり、符合銭を収集といった楽しみがあります。

まあ、その様な日本語の古銭サイトは多数ありますので、お探し頂ければと思います。

資料も多いし検索しても調べ易いですよ。

ちなみに、

貴方が見ているこのサイトにはその様な物はありません。(爆)



このサイトでご紹介する個別の銭を見る前に、ごく普通の宋銭で慣らしておきますか?

インターネットでは折二銭も意外と見掛けませんが、折二銭も安い普通銭の部類ですな。


左上から「元豊通宝 折二 行書」「熙寧元宝 篆書」「熙寧重宝 折二 楷書」。

     「元豊通宝 行書」「熙寧重宝 折二 篆書」「熙寧元宝 楷書」。




左上から「紹聖元宝 行書」「元祐通宝 折二 篆書」「政和通宝 篆書」。

   「紹聖元宝 折二 行書」「元祐通宝 篆書」「政和通宝 折二 隷書」。


(安さ爆発の本物古銭。 上の写真には鋳写鐚も混ざってるかも?)





・構成を変えました      (2015.12.19 ここから追記。)

北宋銭の知られた銭銘をおおむね網羅してサブメニューを増やしました。

旧ページの「その他の北宋銭」は各々の銭銘に振り分けましたので消去しました。


北宋銭の銭銘で当サイトに登場しない物は、康定元宝と熈寧通宝。これは鉄銭です。

銅銭では元豊重宝、紹聖重宝、元符重宝、応運通宝。これらは大珍品なので入手不能。

トドメは幻の皇祐元宝ですが、激烈超珍品でマイナーなため偽物すら見掛けません。(爆)

下図の感じ。

左図は旧銭譜から引用。


この図から偽物を作っちゃ駄目ですよ。もしも見掛けたなら偽物と思いましょう。(爆)


(2015.12.19 ここまでを追記。)




・折二銭とサイズの話

渡来銭として日本に渡ってきた折二銭は少ないですが、中国には大量の出土品があります。

宋銭の折二銭は直径がデカいですが厚みは小平と同じ、重さは2倍弱で妥当な線ですな。

折二と折三と折五は何ミリメートルで区切るんだい? うーん判りません。 重さです。



・書体の話

「真書」という書体の分類は当方の理解が及んでいないため使用しておりません。

分類譜を見ますと、皇宋通宝などは楷書も隷書も両方とも真書という事になっている様ですな。

変な古銭を集めると楷書か隷書か行書か、どれがメインの真書なのか混乱崩壊状態です。

その辺は気にせず流して下さい。


この時代には痩金体が出来ました。崇寧通宝、大観通宝とかです。崇寧重宝は違います。

楷書なのか痩金体なのか判りにくい、痩金体か行書か判りにくい物なども御座います。

まあ、行書か草書か判りにくい物もありますし、その点も気にしないで下さい。



・アホな話題

宋代を舞台にした小説と言えば皆さんご存知の水滸伝ですな。そして金瓶梅。

面白いかもしれない話としては、中国の古典文学「楊家将演義」というのがありまして、

これは北宋の楊さん一族の話ですが、宋遼戦争が盛り上がりのメインになっている話です。

北宋を仙人の鍾離権が味方し、遼は呂洞賓が助けるなんていう話も書いてあります。

つまり超能力合戦になる訳です。(爆) まあ何とか遼を倒して終わる物語です。

でも実際は屈辱的和睦の後、北宋も遼も女真族にやられちゃうという悲しい人々でした。

屈辱的カンペー攻撃の後、バイチューにやられちゃうという悲しい日本の出張員さん。(爆)

そんな北京の宴会場も長城の南側にありますが、当時は遼の支配地だったんですよね。




さて、この先にご紹介する宋銭は標準的じゃない変な書体、変なサイズの物です。

宋銭の暗黒面が貴方を引きずり込むかも知れません。ここから先は危険です。(爆)

真贋は永遠の謎。

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