㋺ 聖宋元宝、通宝を少々
先ずは小平銭からですが、いきなり珍品ですな。
下図の左は「聖宋元宝 長冠宝」。かなりの珍品と思います。文字が怒り肩で判り易い。
左側の物の他に大祥も存在する様です。というか左側の物が大祥だったり? 判らん。(爆)
右側の物は有名な「長字 開裆元」です。まあ「寳」の字を見ると同じく長冠宝なんですが
開裆元という分類です。見た目に判り易いと言うのもありますが、入手も楽な方ですな。
さて、判りにくいのは 楷書(行書?) の長字です。下図は2枚とも長字なんでしょうが、
普通に長字と言われている物は右側の銭と思います、たぶん。 まあ少な目ですな。
そして左側の「聖宋元宝 長点宋」。かなり似てますが「宋」の点がデカくて違います。
「宋」の書き終わりの右払い、「元」の跳ね、縁の太さに差がありますな。
拓本だと更に特徴をつかみにくいですな。長点宋の方が少ないんだか多いんだか?(爆)
下図は聖宋通宝で、かなりの珍品です。少ない割に色々な別版があって判定困難ですな。
右も聖宋通宝、しかも対読。資料に載ってません。すごい珍品かも?
下図の物は元宝の隷書で背月ですが、鉄母と思われる2枚です。
聖宋元宝の折二には隷書がありませんので判り易いですし、銭の作りも精緻ですな。
左は直径32.1mm、 右は直径31.0mmで、両方とも厚さが2.7mmで存在感があります。
「宋」のウかんむりが違う別版の2種類が並びました。その辺は鉄銭を調べると判りますな。
(2015.12.19 右の古銭を入れ替え。)
下図の聖宋元宝 行書は折五銭。これも見掛けませんな。 正体不明です。(爆)
ファンタジーっぽい見た目です。(爆)
真贋は永遠の謎。母銭はあるが父銭は無い。子銭は...小銭。
◆聖宋元宝、通宝を少々