㋺ 天聖元宝、通宝を少々


下図の左は激安で普通の天聖元宝 篆書。こういう擦り切れた渡来銭は多いです。

右も篆書ですが、変わった「寳」であまり見ません。既に宇宙文字の領域ですな。





そんな宇宙文字ですが、旧銭譜に掲載の「一天聖」も、「寳」の字が宇宙文字ですよ!

しかし、上図右の古銭は「天」の上に棒がある「一天聖」ではありません。

謎が深まるばかりです。(爆)


「改正珎貨孔方圖鑑」という古書からの引用です。(2013.10.11追記)


まあ 一天聖も別版が多い様ですし、そのうちの一種かも知れません。





下図は天聖元宝 行書の折十銭。こりゃまた達筆で、珍品です。





さて、問題は下図の天聖通宝。

「中国古銭大集」では清朝末の、太平天国銭の関連という扱いになっています。

ところが、近年では同時代の宋銭と共に出土しており、宋銭である可能性が高いそうです。

この辺は大陸の先生がブログ等に記事を載せてますな。

(2014.04.07 正体が判った気がします!→太平天国銭 )



北宋稀见品《天圣通宝光背折五》铜钱赏析





真贋は永遠の謎。

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