遼(契丹)


遼は中央アジア系の契丹人の国で、契丹国と称した時代もある、と言われています。

一般的な概要については遼、契丹で検索してお調べ下さいご免なさい。


とりあえず珍品に行く前に基本の銭を見ときましょう。「日本貨幣カタログ」に載ってます。

清寧通宝、咸雍通宝、大康通宝、大安元宝、寿昌元宝、乹統元宝、天慶元宝。



遼銭の流通量は少ないとの事です。遼代の埋蔵銭、出土銭からの割合を計数すると、

唐以前=0.22%、唐,五代十国=30.77%、北宋=68.94%、遼=0.07%

(pdf文書「銭貨分析から探る流通」に掲載あり。検索で見つけて下さい。)

唐、五代十国の内訳は開元通宝が大多数との事です。


遼銭は別版が存在しない品種もあります。(発行枚数が少ないから。)

別版が無い=完全同一版しか無い。つまり鑑定は楽かも知れません。違いがあれば偽物です。

複製贋作については直径やボケ加減を鑑定のメインにして見極めをすればOKですな。


さて当方の収集も上図の他に数枚を集めたら完了、と思ったのは判断ミスでした。

それがまた、ちょっと奥に入ってみたら仰天の異世界ががが...。

という訳で、ここから先の閲覧はご注意を頂きます。

怪しい遼銭が貴方の脳裏から離れなくなっても知りませんぞ。(爆)




真贋は永遠の謎。次のページで概要を把握しサブカテゴリーへ入りましょう。

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[以下2014.10.02 「次のページ」から記載をここに移動しました。]

遼の古銭はボロカス古銭が多く、その様に認識している方も多いと思います。

ところが当方の公開する遼銭の多くは緻密な出来具合の物だったりします。

同時代の宋銭と比較すると異様に出来が良く、嘘くさいとお思いでしょう。(爆)

異様にキンキラな物とか尚更あやしく見られるでしょう。(爆)

しかし、

契丹の墳墓から出土した金属工芸品などを見てみるとかなり精緻で、

当時の加工技術はかなりレベルが高かったという事が判るでしょう。

「契丹 金属工芸」などのキーワードで画像検索して把握して下さい。


小平銭でも出土枚数も少ない物は流通目的では無く権威の象徴と推測します。

あるいは墳墓への埋葬銭だったかも知れません。

手抜きをせずに鋳造した物もあるんじゃない? という、当方の仮説ですな。