㋺ 政和通宝、重宝、元宝から少々         (2015.12.19改題。)


下図は大字、別名「重和手」と言われているやつです。ちらほら見ます。

左と真中は隷真のペアで銅銭。右は銀銭です。

銅銭の方は評価としては安いですが見た目に奇麗なので人気がありますな。


(2013.12.26 左と右の銭を追加。)

入手し易い銭は状態の良い物と出会いたいですな。



下図の物は何でしょう? 重和手の折三銭?

彫りも深く、厚みも2.6mmあるので鉄母かな? 寛縁です。


これを重和手と言い切れないのは通の字が違うからですな。



下図の左は政和重宝で鉄母か鉄范銅。厚みは1.9mm。

真贋はともかく、銅製で重宝と書いてあるので分別し易いです。

右は謎だった政和元宝。厚みが2.7mm。鉛質の母銭が出土した様ですな。宋銭の珍品です。


左の銭はちょっと怪し目な気がします。

宋錢擇英 之十六——政和元寶鐵范銀樣錢




さあて、下図は寛縁大祥と呼ばれる物だと思いますが、若干直径が小さい様な気もします。

厚みは左が2.5mm、右の合背が2.7mmです。本物ならけっこう稀少か?





下図の物は政和通宝の折五型の銀銭です。文字形状は上の鉄母に似てますが、デカいです。

下図とほぼ同じ大きさの鉛質母銭が出土している様ですな。期待したいです。




元朝が鋳造した政和通宝もあります。背に半分とある物。こちら →元朝の模倣銭





真贋は永遠の謎。

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