㋺ 元豊通宝から少々


元豊通宝は大量に鋳造されまして、興味の無い方も多いと思います。

下図は元豊通宝 行書の背月です。月の向きが違う2枚。両方とも若干珍しいかな程度?

しかし調べてみますと少々人気があるのでそれなりの販売価格みたいですな。





下図の左は背星です。小さくても星。気付かず見逃しても安いので気になりません。

  「大切な物は、目に見えない。」 by サン=テグジュペリ    ...(爆)

真中は「元」の文字が滑って寳に寄ってます。これは銭譜に未掲載なので珍品かも?

  命名は「コケ元」が良さそうですな? ズコーッ! (爆)

右は小字隷と呼ばれる物。「中国古銭大集」の評価額では80元だから安い方です。


(2013.12.26 上図の3枚を追加。)




下図の2枚は「元豊通宝 大字隷書」。大字隷は2500元〜3000元とあります。

穴がでかく隷書。けっこう有名で判り易いです。

「元」の横棒の左側が跳ねているやつ(昂元)とそうでない(正元)2種類があります。

両方とも昂元ですが右のやつの写りが悪いのでご勘弁下さい。







真贋は永遠の謎。昂元じゃなくて左跳元じゃいけませんかね?

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古銭を人間に見立てて右腕に相当するから右跳とする、というのが日本の古い古銭界。

きっと古銭を愛しているんでしょう。(爆)

当方的には擬人化して見る事はできず、横棒の左側としか見られません。(爆)