㋺ 埋蔵折十銭のお話               (2015.12.19改題。)


下記は大陸の先生がブログに掲載した記事などを元に、当方が理解した事をまとめました。

偏向があるかも知れませんので、詳しく知りたい方はお調べ下さい。


2004年に黒竜江省の五常市から数トンの埋蔵銭が出土しました。 9割が宋銭との事です。

そういう中に紛れて多くの珍品も見つかっており、しかも 保存状態が非常に良い。

保存状態の理由は地域性です。夏の雨もすぐ乾燥し、半年間は気温が氷点下になります。

つまり埋蔵銭は水分に触れる事が少なく腐食しにくい。


北宋は戦争に使用する草原の軍馬が必要でしたが、そこには遼が横たわっています。

北宋は大量の銭貨を遼へ流す以外に馬を入手する方法が無かった訳です。

そして金朝による征服の混乱により、埋蔵物を知る人は去りました。そんな古銭ですな。


さて、上記の出土銭に混じって、今まで謎だった珍奇銭が発見されたりしています。

花銭じゃなくて北宋銭だった事の証明になったりします。

研究成果が入手し易い書籍になる事を願っている次第であります。


下図の折十銭もそのような東北地域からの近年の出土銭です。

このページ以外に、各々の銭銘のページにも転載致しました。 ←(1行を修正15.12.19)

大観通宝の折十は入手も楽で有名です。これら以外にもあると思います。

・・・(参考リンク先消滅!)



   (2015.05.22 中国の収集家、研究家の皆さん全員が偽古銭に騙されている可能性は?

          よって100%信用するのではなく85%程度の信用でお願いします。)爆)



下図は至道元宝 折十銭。凄い達筆。草書風味の行書です。  (2013.08.17追加)




下図は咸平元宝 折十銭。




こちらはボテッとした感じの咸平元宝 折十銭。上側の咸平元宝より知られています。

ですがカタログの拓本などと比較すると少し違いがあります。

そうなると真贋不明としか言えませんな〜。アッハッハ困った困った。 (2013.08.17追加)


この銭だけは東北地域の出土銭じゃないので質感や色艶が違いますな。




下図は景徳元宝 折十銭。





下図は祥符元宝 折十銭。





そして明道元宝 折十銭です。    (2013.08.17追加)







真贋は永遠の謎。

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