㋺ 皇宋通宝から少々


下図の左は普通品。

下図の真中と右は九畳篆という有名な篆書の珍品。2枚それぞれ別版です。

九畳篆というのは見た目で判り易いので偽もんが多いです。


和漢稀世泉譜や改正珎貨孔方圖鑑などの銭譜に記載があります。

まあ九畳篆は稀少ながら日本にも渡来していたという訳です。




下図は折五サイズの九畳篆。手持ちの資料に載ってないですが、珍品ですな。





そして九畳篆の折十銭です。

これもカタログ非掲載です。九畳篆自体が書籍「上海博物館蔵銭幣」などにも載ってません。

そんな珍品の宋銭ですが、謎の折十銭の中では見掛ける事が多い方です。

銭のサイズに関わらず書体がブレませんな? (2013.08.17追加)





下図は折三サイズの銀銭です。

これと同じ書体で折二に縮小した様な銅銭があり、そちらは未発行試鋳貨で有名です。

下図の物はほとんど知られていません。


北宋罕品《皇宋通宝篆书阔缘折三银钱》珍赏







真贋は永遠の謎。

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