㋺ その他の手類銭 3 手類銭 (2017.04.11 11枚追加にともない構成変更。)
このページに掲載した銭はいずれも亜鉛銭です。祥宋手と平南手。
数千円する物もありますがボロいですな。当方は増やしたくありません。(爆)
・祥宋手
Barker先生の参考書では別の時代の歴代銭に分類されている物があります。
景治通宝の後から200年に渡って、歴代銭の他に多数の民鋳銭が鋳造されたとの事です。
銅銭を鋳造するよりもだいぶ低い温度で作れますので簡単だったんでしょう。
よく見ると文字の癖から数種の書体があります。
祥宋手はいくつか複数の時代に分けて考えた方が良いと思います。
景治通宝、永治通宝
左は景治通宝。後黎朝の歴代銭との事。
真中と右は永治通宝。いずれも後黎朝の歴代銭との事でした。
Barker #61.1 ③ Barker #62.1 ⑤ Barker #62.2 ⑥
(2017.04.11 3枚を追加。)
永治元宝、永治之宝
左は永治元宝。後黎朝の歴代銭。
真中も永治元宝ですが、歴代銭とは書体の癖が異なり後の時代の民鋳銭。背上月、下星。
右は永治之宝。後黎朝の歴代銭。
Barker #63.1 ⑤ 後の時代の民鋳銭 Barker #64.1 ④
(2017.04.11 左と真中を追加。)
正和通宝、太平通宝
左は正和通宝で、後黎朝の歴代銭。
真中は太平通宝で、広南阮氏の歴代銭。背上星。
右も太平通宝ですが、 歴代銭とは書体の癖が異なるので後の時代の民鋳銭。背右月、左星。
Barker #65.1 ⑥ Barker #83.14 ⑥ 後の時代の民鋳銭
(2017.04.11 3枚を追加。)
天明通宝
左と真中は広南阮氏の歴代銭。
右は書体の癖が異なるので後の時代の民鋳銭。背上月。
Barker #85.1 ⑥ Barker #85.1 ⑥ 後の時代の民鋳銭?
(2017.04.11 右を追加。)
嘉興通宝、 治元通宝
左は嘉興通宝で、広南阮氏の歴代銭。
真中も嘉興通宝ですが、書体の癖が異なり後の時代。通宝の文字が治元通宝に似てますな。
右は治元通宝で、阮朝の明命帝の時代の反乱軍、黎文カイの乱で登場しました。背右月、左星。
Barker #86.1 ⑥ 後代の民鋳? 阮朝の官鋳? Barker #111.1 ⑦
(2017.04.11 左と真中を追加。)
安法元宝、建順通宝、祥光通宝
左の安法元宝。背右星、左月。時代不明。
真中の建順通宝。背右月。時代不明。
右の祥光通宝。背十。割れちゃってます。(爆) 時代不明。
利用通宝、立元通宝
左の利用通宝は普通タイプ。時代不明。
右の立元通宝は細字狭通ですな。独特な「宝」です。時代不明。
・平南手
治平通宝(濶字 大様)
祥宋手と別分類になっている亜鉛銭ですが、その分類については当方はよくわかりません。
Barker先生によると、下図の治平通宝は広南阮氏の銭でした。
祥符手の治平通宝に対して文字形状が非常に似通っています。
Barker #88.5 ⑦
真贋は永遠の謎。
紹豊手,称法手, 皇恩手
明宋手
爪正隆手, 別炉正隆手
結淳熈手
◆その他の手類銭 3
祥宋手、平南手
紹符手,乾元手,裕民手
萬劫手、異書景祐手
濶縁手、祥符手
建文手、祥聖手
永定手、 祥元手
天平手、繊字元豊手
繊字至道手、
亀宝至道手、
異国唐国手、
蝕字景徳手、ペン書手
安南寛永