古圓法を少々


下図の左は「漆垣一釿」。文字もしっかりしています。緑の錆があって判りにくい。

右側は「離石」です。背面はツルツルで、文字にも摩耗がある様に見えます。

どっちが本物っぽいですかね?

漆垣一釿も離石も偽物が出回ってます。偽物の可能性がある事を念頭にお考え下さい。

それで結局の所、真贋はどうなんですか? ちょっとそれは言えません。(爆)





下図の左は「半圓」、表の下部中央に△の凸部があり同じタイプの物も存在する様です。

真中は「西周」右は「東周」。 下図の西周は、背にも縁取りがあるタイプです。

東周、西周は結構稀少という割にはたくさん出回っている様な気がしますよ。危険です。





下図の左は「門構えに火」で表示できる漢字がありません。

これはちょっと、線刻も甘く文字の線と線の間がザラザラです。ビミョーですな。

何か砂型の物を磨いたイケない物の気がしてきました?


さて問題は右の古銭です。

右は「渝陽」と読むらしき物。あまり見かけません。ファンタジー銭かも知れません。

何かね、文字は線刻っぽく無い粘土にヘラで書いた字? 仕上げに銭を磨いた感じですな。

そしてこれも文字の隙間が怪しいです。砂型特有の潰れです。土とか錆ではありません。




下図のイメージで左側は砂型です。砂型に母銭を押し付けるとエッジが崩れたりします。

石を掘って作る石範は下図の右の様に平滑面が崩れる事はありません。

<断面図>


そんなにハッキリ断定しちゃったら夢が無くなるじゃないか!(爆)


時代によって鋳造技術は変化します。

どの時代までが石範なのか? 陶範はどんな見た目なのか? いつから砂型なのか?

まあアレです。皆様ご自身でお調べ下さい。(爆)





真贋は永遠の謎。 大金をつぎ込んではいけません!入手する貴方は散財家。(爆)

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