㋺ 大夏真興、景和    (2014.09.14 景和を追加。)



大夏真興です。

五胡十六国の時代の、「夏」という国の銭です。通称「大夏」別名「胡夏」ですか。

匈奴の人達らしく、後の西夏とは関連がありません。 夏 (五胡十六国)

その元号「真興」年間(419〜425年)の鋳造と言われています。

关于《大夏真兴》钱多版式的思辩与考释辑录




下図の古銭ですが、作りはしっかりしていて、厚みとかは問題ありません。

問題はですな、

カタログの「中国古銭大集」に掲載の「太夏真興」と違い、太が大になってる。

そこだけじゃなくて、他の文字も若干違うんですな。

まあ、本物だったら稀少品なのでナニの可能性も含めてご鑑賞下さい。


これと同一の物をブログで公開してる先生も居る様でして、本物かもしれません。

(リンク先ページ消えましたぁ〜〜!)

ですが、やっぱり当方の資料不足で真贋判定はちょっと出来ません。





景和です。

南北朝時代の南朝の宋ですな。景和元年(465年)の鋳造との事。

中国古銭大集の評価額は5千〜8千元で、初鋳の少々大きい物は2万元。

本物ならけっこう稀少なはずです。


さて、下図の左と真中は完全に偽物です。錆を落としてあります。文字が駄目ですな。

右の物はもしかして本物かも知れません。中国古銭大集には白銅厚肉とありますが、

  右の物は何やら銀色で白銅製か?

  そして本物は、右の銭みたいに和のノの部分に特徴があります。




下図は拡大図です。和のノの部分に注目します。

右の銭は中国古銭大集の拓本に完全に一致します。景の字も一致しますよ!



まあそれでも右の銭が本物である、と言う自信はありません。(爆)


本物かも?  程度。(爆)








真贋は永遠の謎。 大金をつぎ込んではいけません!入手する貴方は散財家。(爆)

→次のページ   (爆)は爆笑の事である。その判断は鑑定ミス。(滑)