㋺ 磁器製の同治通宝、光緒通宝、協興通宝


下図の物は磁器でできています。いわゆるセトモノですな。右側の物は一応、穴銭ですよ。

これの正体はご存知の方も多いと思いますが、シャム(タイ)の賭博用トークンです。

その中でも、同治通宝と光緒通宝があるとは思いませんでした。

協興通宝の方はちょっと有名です。


下図左から 同治通宝(銭) 光緒通宝(銭) 協興通宝(一俴)


背の向きは恐らく管理されておらずテキトーで、一個一個が違っていると思います。

=銭 と思います。


くわしく知りたい方は

「シャム陶貨」「タイ陶貨」「Siam Porcelain Token」などで検索すると色々出てきます。

19世紀の物です。賭博用ですが買い物に使えたらしい。

磁器なのに陶貨。たぶん突っ込んじゃいけないデリケートなポイントです。


背の「銭」という字は単位ですな。

1銭(salung)=2方(fuang)=4宋派(songphai)=8派(phai)


だいたい実際に使用されていたものは表面が摩耗しています。

出っ張っている部分の上薬が擦れてます。

また浮き彫りの文字などけっこうシャープで細かい。文字バランスや書体デザインも奇麗。

芸術的センスと細かい所を突き詰める粘着性がないと出来ないですよ。カラフルですな。

その色彩は90年代の魔都上海、南京東路の様な? 何かネオン看板に見えてきたぁ〜ッ(爆)


下図は左上から

盛方千合(通宝)  源安(方”月桂樹”?)  合奥公司(俴”金魚”)  成発(俴”鶏”)

和合公司(”夫婦”?)  安泰KEE(銭”星”)  タイ文字(”梅”?)  興利(俴”蛙”?)


背は見やすい角度に回転させて撮ってます。



下図は左上から

合源公司(方)  懋盛(方)  天元進祀(方)  和合(方)

          廣瑛成(派巴)

興發(銭)  常記公司(銭)   永發(銭)   金玉富祀






勝記(銀銭)        賢合?公司     地茂(奥合???五千)  永吉昌(一百文)


(2018.04.09 上図の4個を追加。)





下図は味気ない物。左上から

長發(壹方)  利發(銭)  順利(銭)  利發(銭)


味気ないシリーズは、片面に3カ所出っ張ってるポッチ(小突起)があります。

枠付きの長發はポッチ無し。




真贋は永遠の謎。

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