㋺ トルギス銭、ソグド銭     (2014.09.14 数枚を追加して整理しました。)


漢字ではない文字の、四角い穴のお金です。唐と同時代ですね。

知識が無いので全く判読出来ません。1枚をのぞいて確実に本物です。(爆)

背にはタムガという紋章の様な花押の様なマークが入っている物が多いですな。

当方以外の詳しいサイトを探して詳細をお調べ下さい。(爆)



左と真中はトルギス銭(突騎施銭)として有名です。西突厥。717〜738年頃。

  トルキスタンのセミレチエ地方。スールク王(蘇禄)との事です。

  左と真中は版が違います。カタログの拓本と違う物などもあるんですな。

右は同じセミレチエ地方のツクセ部族の物。8〜9世紀頃。


セミレチエ地方は現代のロシア領になるんでしょうか?

東トルキスタンやウィグルの人々にも自治と平和が訪れる事を願います。





左と真中はアラビア文字の銭。セミレチエ地方。カラハン朝初期。10世紀頃。

  この時期に侵攻してきたカラハン朝はイスラム勢力だった様ですな。

  左と真中も別版です。けっこう稀少らしいですな。

右の銭はフェルガナ地方の銭。ツツクス。7〜8世紀頃。


右の銭ですが埃をちょっと取ってみたら正体が判りました。

フェルガナは現在ではウズベキスタンでしょうか?




左はソグド地方の東部、サマルカンド。

  シシュピール王の銭。 7世紀頃との事。けっこう少ない様です。

真中も サマルカンド。 ウルクワラタムカ王の銭。7世紀後半との事。

右はソグド地方の西部、ブハラ地方。ラムチタック王の銭。7世紀後半頃との事。


後漢書などの漢字文献ではサマルカンドを康国と称しています。

サマルカンドもブハラも現在はウズベキスタンですな。




左はサマルカンド地方。グラク王の銭。710-738年との事です。

真中は同じくサマルカンドで、タルフン王の銭。696-698年との事です。左と似てますな。

右も同じ様な似た感じの銭ですな。Turgharっぽいですな? 当方には判別不能。(爆)






下図の左は開元通宝で背にxみたいなマークがありますな。xじゃなくて
です。

  ブハラの開元通宝ですごく稀少みたいです。640〜708年との事です。

真中はソグド西部のパイケント地方。ブハラのタムガ
が見えます。7〜8世紀頃との事。

  これも相当に稀少品の様です。これの背は十字、クロスですな。

  ちょっと気付いた事をこちらに→ ソグド系?不明銭

右は真贋不明です。日月光金銭と呼ばれています。これは謎古銭です。

  背の記号が突厥文字であるという説があります。トルファン等で出土例がある様です。


トルファンは新疆ウイグル自治区ですな。





日月光金銭ですが、ご紹介できるリンク等がありません。

しょうがないから下図の画像を中国のサイトから黙って頂戴してきました。(爆)

許してちょんまげ。(爆)






内蒙古にある唐代の墳墓から出土したとの話もあり20枚くらいが確認されている様です。

伝世品が1枚だけ上海博物館に収蔵されているらしいです。上図の写真がそれかも?

何枚かは行方不明との事です。(爆)

その1枚が当方の所持品だったら笑えます。まあ当方の奴は偽物なんじゃない?(爆)





真贋は永遠の謎。評価額はびっくり価格。(爆)


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