大丹重宝の謎


大丹重宝です。縁の丸い枠が無い別版もある様ですが、縁無し版は見かけませんな。

いずれにしても見た目の異様さが際立っており、大丹重宝は見つけ易いです。


さて、「謎」についてです。

●一つ目の謎は「大丹重宝」と読めない。「重」がおかしい。

当方が提案する新説は「大丹寧宝」。

要は右図の様に欠けている「寧」。似てると思いますけど。

大丹重宝の旧称はニックネームという事で。



下図の3枚は「大丹重宝」。右が銀銭。


寧宝をbaido.comで検索すると南京寧宝と出ます。BMWのディーラー?



下図の物は「大丹重宝 背陰刻契丹文」で少ないですな。右は銀銭。





●二つ目の謎です。契丹文字です。

lu=龍、 
l-ing= 令、 右=宜、 左=速、

「龍令」は間違い無いでしょう。 「宜速」の2文字は細部が不明で特定できていません。

「龍令宜速」の様でございます。

大先生は「宸令宜速」の解釈ですが、宸というのは天子、天皇です。

まあ「龍=天子の勅令が、速やかに、かなう」ですか?


話はここからです。

まあだいたい同じ時代という事で、契丹族のご近所にウィグル族。

下図のウィグル文字銭へ飛びます。大丹重宝よりは有名ですな。

   

「ウィグル亦都護銭」と言われています。

このウィグル文字で書かれている文句ですが、

「聖なる、勅令、行き、渡れ」だそうで御座います。


フフフ、「龍令宜速」と符合しましたな。

興味がある方はご自分でお調べ頂ければと思います。




●三つ目の謎です。ここまで引っ張って今更ですが、どこの国の銭か?

色々な先生方が契丹銭であると結論しています。しかし、当方は疑問があります。

このページでは長くなりすぎて他と重複しますのでサラッと書きます。

当方の新説:東丹国の銭

根拠1 背に契丹小字がある。契丹小字の成立は天賛3年頃(924年)という説が主流です。

     東丹国の建国は926年なので辻褄が合います。遼の建国以前は考えにくい。

根拠2 丹国とは契丹に非ず渤海故地か東丹国である→大丹通宝

根拠3 契丹と思われる「大丹」は普通じゃない「大v丹」→大v丹万年

(くわしく知りたい方は各々のリンク先に移動してお読み下さい。)



山人自藏契丹遥辇汗国大丹重宝钱


真贋は永遠の謎。妄想だし嘘かも知れんからね。キーワードを検索して調べて下さい。

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契丹文字の読みと解釈は全て他所からの引用です。