㋺ 康煕通宝を少々          (2015.05.06 乾隆通宝と分けました。)

前ページまでは後金銭でしたが、ここから清朝銭です。

稚拙な偽物臭がする物は避けてますが面白そうな物は掲載したりしています。



折角なので激安コインとオモチャも載せてみました。


左は超基本的な康煕通宝。宝泉局。 多くの清朝銭は背に満州文字が書いてあります。

   これは製造局名で、下図左の例でいきますと左が「宝」で右が「泉」ですな。

真中は亜鉛ダイカストに真鍮メッキして作られた現代のオモチャ。祝い事で使う飾り用パーツ?

   クリスマスツリーみたいに盆栽に付けて「金のなる木」で縁起物。ラッキーコインです。

右も同じ亜鉛ダイカスト製で真鍮メッキですな。やけに小さいです。背の文字は上下逆ですな。


(2015.05.06 3枚を追加。)



拡大してみました。

無意味に緻密です。(爆)






下図の左は河南省局の単点通。2点通じゃない河南省局のやつは安物です。

真中は広東省局。大広なのか楷広なのか難しいですな。中国古銭大集を見ますと大広350元。

  でも楷広ですと普通版の方になりまして1200元? アッハッハまさかね。

右は陜西省局。これも安物ですな。傷だらけですし。


(2015.05.06 3枚を追加。)




下の物は普通と違うもの。


左は試鋳折二詳銭と思われる品です。江西南昌局。

  宝源局にも試鋳折二詳銭がある様ですな。

  多少は知られていますので贋作も作られている事と思います。

  そしてこの清朝銭もカタログの拓本と合致しません。専門書は買うべきかも?

  そんな訳で、本物かどうかはさっぱり判りませんな。(爆)

右は宝源局の背龍鳳。本物ならば康煕帝六十寿辰特鋳宮銭という物ですな。

  しかし問題は直径です。中国古銭大集の拓図よりもかなり小さいです。

  はたしてこのサイズの物も鋳造されたのか? あるいは模造品か?(爆)


(2013.05.07 試鋳折二詳銭を追加。)   (2015.05.06 右を追加。)






真贋は永遠の謎。ちょっとだけよ、あんたも好きねぇ。

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