㋺ 満文銭 背双龍戯珠          (2015.05.06 2つの頁を合体。)

㋺ 天下太平 背満文




満文銭 背双龍戯珠

これは花銭でしょう。ですが「中国花銭図典」には掲載されていません。

満州文字はよく判りませんが、下=之、右=銭。上と左は当方には不明。

金玉満堂であるという話も聞いた様な記憶違いの様な...。


下図の左と右は相似形で、右の物は何度もコピーを繰り返した劣化品ですな。

左の物を見ると、背の素地に波模様みたいなスジが入っています。

やっぱり下図右の様なボケボケ劣化品じゃ細かな造形が消えちゃうんですな。


背のモチーフですが、珍品の遼銭に同じ物を発見しました。こちら →契丹文 天順皇帝


一枚不认识的钱币







天下太平 背満文

背満文としましたが、満州文字が読めないので面と背がどちらか判りません。

しかし、上側の文字は天命汗銭の「天」ですな。多少の差があるかも知れませんが。(爆)

もしかして、満州文字でも天下太平か? いやいや天子万年だったらどうすんの?


下図の物によく似ていて、満州文字が違う物がある様です。


同じ満州文字の物で、面も背も陰刻の銀製の物がありまして、

北京の景山公園にある寿皇殿の梁上に24枚見つかったとの事です。棟梁銭?

じゃなくて上棟銭でした。(爆)


掲載した物は白銅製、多くは真鍮製と思います。






真贋は永遠の謎。白銅は銀色に見えますが、本物の銀の輝きには到底及びません。

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