大元国宝を少々、国順元宝

大元国宝は至大年間(1308〜1311年)の鋳造。試鋳か鎮庫銭と言われています。


直径45〜47mmmくらいの銅銭で、背に龍&宝珠の模様のあるやつが知られています。

龍のやつは見栄えがするので偽物だらけです。


下図の左は背”至大”。銀銭です。サイズも小さい。「至大」の字も横広がりです。判らん。

  ※追記です。書籍「契丹文珍稀銭幣考釈図説」のp16に掲載の「保寧通宝 背至大」。

   その「至大」と同形状という事に気付きました。 何で保寧通宝なんでしょう?

   謎が深まっちまったじゃねーの? 困ったな。

   リンク先も見つけたよ→元 大元国宝背契丹文至大钱

下図の右は国順元宝。これは見掛けませんな。

   一種の国号銭みたいな物でしょうか?


(2013.12.01 右の銭を追加。)




下図の物は小平サイズの大元国宝。2枚は同一版ですが、2つの入手経路は完全に無関係。

手持ちの資料には記載がありません。先生方も所持され、隠れた珍品の可能性があります。


元珍罕《大元国宝篆书小平》银、铜钱展赏




真贋は永遠の謎。皆様ばかりか当方も困ってます。

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