大元通宝を少々

大元通宝は至大三年(1310年)から鋳造開始だそうです。

パスパ文字の大型の大元通宝は有名ですな。


さて、下図の物は漢文の大元通宝。偽物が甚だ多しと書かれています。

よって下図の物もご参考程度にお考え下さい。通宝の字がデカい所が怪しいですな。





下図はパスパ文字の折十型 大元通宝。普通品。

中国古銭大集に載ってる普通品なら60元で安いですが、取引価格はけっこう上がって来てます。


(2020.05.14 追加。)




でも下図の左は白銅。右は背四蛙。

右の背四蛙はちょっと小さ目です。あと1mm大きければ普通の範囲。複製品かも?



上=大、下=元、左=通、右=宝、中国語の音写だそうです。

相変わらず読み順がアレですな。



下図は大観手 背梵文。北宋の大観通宝と似ている書体で、背に梵字が書いてある物です。

梵字は全部に孕月の様なアヌナーシカが付いており文字じゃなく象徴(種字)と思います。

疑わしさを探すと「通」が幅広の気がします。梵字もちょっと大きい気がします。






真贋は永遠の謎。寺内貫太郎は偽物、本物は小林亜星。

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