泰和通宝、重宝、元宝

泰和通宝は種類が多いです。




下図の左が小平の楷書、真中が篆書。 右側は折二銭で背吉ですが元朝銭の気がします。

元朝の物は文字がボケてまして、粗い砂目の特徴があります。


(寓話:珍品古銭アリと転売キリギリス。)






左は小平楷書の銀銭。

真中は篆書の銀銭。気になるのは直径が小さくボケ気味の所。後の写しか偽物か? 不明。

右も篆書銀銭ですがこれの直径はOKですな。緻密な感じも良い感じに見えます。

(2017.08.19 右を追加。)


(夏の間、アリは変な古銭をせっせと集めました。)






左は折三銭の合背で背が上下反転。

右はも折三ですが銀銭です。これは文字が小さいですし、隔輪です。

(2017.08.19 右を追加。)

(だれも見向きもしない怪しい古銭なので、かんたんに集まりました。)






下図の2枚が泰和重宝の折三 試鋳祥銭あるいは母銭で、未流通らしいです。

祥銭については拡大して見てみましょう。右と左では「和」と郭との隙間が違いますな。

当方の見解では右の方が若干怪しいと思います。


(その間キリギリスはプレミア品に目がくらみ、オークションを楽しんでいました。)







下図が試鋳祥銭の拡大図です。文字が素地から垂直に立ち上がる、まさに祥銭という感じ。

1000年前にこの古銭を作った人は裸眼で作業したんでしょうか? 凄いですな。

奇麗な銭に遭遇したらルーペで拡大して見てみたい。そんな古銭でした。


(冬が来ると、市場から古銭が無くなってしまいました。)







下図は左が折五銭の合背。金朝銭で合背は多い気がします。

右は泰和元宝の旋読で折三銭。ほとんど見掛けません。


(キリギリス「アリさん頼むよ変な古銭を分けてくれよ」)







下図は泰和重宝の折十銭です。篆書です。

折十銭は上記の小さい銭より多数存在していますので所持されている方も多いと思います。

左は合背で背が上下反転、後期のボケボケ品。 右は比較的シャープで奇麗な一品。


(アリ「分けてもいいけど変過ぎて偽物かも知れないよ」「ええっxx!」)







下図は折十銭の楷書で通宝です。

左は文字が太過ぎ。楷書の折十は稀少なのでちょっとナニです。

右は参考書にもある様な? もしかして、これが稀少品の楷書折十かも? 厚いです。


(2017.08.19 右を追加。)







下図は泰和重宝の旋読。これはほとんど見掛けません。

金代罕见品《泰和重宝楷书折十》大钱珍赏


(キリギリス「実はボクも偽者で、本当は蝉なんだ」「ええっxx!」)








真贋は永遠の謎。蝉かどうか皆様も調べないと!

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