寿昌四年、寿昌元年、統和三年、統和二年



下図の古銭は、書籍「契丹文珍稀銭幣考釈図説」の表紙にある銭ですな。

本の表紙は鍍金銭ですが、下図は銅銭です。

書かれている契丹小字は前ページの寿昌二年銭と同じです。数字が違うだけです。

mos=偉大、 
s-en=寿、 
=四、 
ai=年。

大寿と書いて寿昌を意味するので、「寿昌四年」です。







下図も同様です。

mos=偉大、 
s-en=寿、 
yu-úr=元、 
ai=年。

大寿と書いて寿昌なので、「寿昌元年」です。







下図の古銭に行きます。

2枚の古銭ですが両方とも下側の文字が数字です。左は「三」右は「二」ですが、

普通の契丹数字に点が打ってあります。点については意味は大してありません。

「一」に点を付けると「一人の男」になるとか? 用途に合わせてなんでしょうか?

上側の字は
au?=天。  右側の字は
s-bu-o-ur=受け継ぐ。
その二つを
と書くと「統和」になるとの事。


左の銭は「統和三年」 
=統和、 
hur=三、 
ai=年。
右の銭は「統和二年」 
=統和、 
=二、 
ai=年。

背月。

珍《契丹文统和二年背下月纹》当十型纪年铜钱






真贋は永遠の謎。

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契丹文字の読みと解釈は全て他所からの引用です。