清寧二年、七年、九年


下図は「清寧二年」銭で、知らない人には異様な文字で何だか判らない謎古銭です。

書籍「中国古銭大集」や「遼金銭幣」に掲載されており知られていると思います。

左が普通品で厚さ3mm、右が薄い物で厚さ2mm。




下図の左が合背、右が銀銭。


《清宁二年》银、铜钱展赏     珍币清宁二年大钱欣赏

「清」の右脇(画像の向きでは上側)に鋳潰れがある物と無い物があります。

直径に関しては全てがほとんど同一でした。



さて、ここから下は知る人も少ない稀少な珍品です。けっこう見つかりました。

上に掲載の「清寧二年」銭は稀少ながら参考書にも掲載され、入手も可能と思います。

書籍「契丹銭樹鑑賞与投資」の契丹銭幣簡史に記載があるのは清寧二年銭のみです。

清寧三年からは文献などにも非掲載で知られていません。

用途が違うかも知れません。


始めは「清寧貳年」銭の小型版です。

左が銅、右は銀で背月ですな。光背の銀銭も存在します。

(2013.08.17追加)

罕见版《清宁贰年光背直读》银钱珍赏



下図の左は「清寧三年」銭の大型版。

右と中下が「清寧参年」銭の小型版で、右端は銀銭です。


(2013.08.17追加)

异版辽金钱币之九---银质折二清宁三年




下図は「清寧七年」銭。

これ以降の年代は数字の所を変更しての使い回しです。背の四決は違いがありますな。


稀见品《清宁七年光背》纪年大铜钱首展



そして「清寧八年」銭。

(2013.08.17追加)



下図は「清寧九年」銭。




下図は「清寧九年」銭の銀銭。






けっこう分厚い作りです。迫力がありますな。


(2013.08.17掲載)




うろ覚えですが、「清寧五年」銭も見た様な気がします。





真贋は永遠の謎。

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