天統通宝、元宝、国宝    (東遼)


下図の 左と中が天統通宝、右は天統元宝。






下図は天統通宝の小平ですが完全な別版で、材質がよく判りません。

灰色の金属と金色っぽい金属が混ざり合わずに固まってます。金色っぽい方は貴金属かな?


(いいや銅銭だな。磨き品でしょう。銅鏡みたいな材質なんでしょうね。)




下図は「天統通宝 折三 背星月」。


元《天统通宝背星月纹篆书》折三银钱考略

別版、銀銭など多数ある様ですがお目に掛かっておりません。



そして下図は「天統国宝 背”蜀府宮銭”」なんですが、

一説には五代十国の前蜀が鋳造という話もあり、あるいは元朝末の反乱軍である明玉珍の銭?

あるいは東遼の銭なのか? はっきり言って諸説紛々さっぱり判りません。(爆)


“天统国宝”孤品不孤


はてさて、どうにもこうにも、?

元朝の末期(1363年)に四川省あたりで明玉珍が率いる反乱軍が作ったのでしょうか?

反乱軍は紅巾の乱に参加してたんですな。徐寿輝と一緒に。

それで明玉珍は私年号を「天統」と勝手に呼びました。その時の銭であるという説が一つ。

元朝の関連する銭としてカタログに載っていたりします。


別の話として、

金朝の中後期にあった「東遼」の銭であるという説があります。

東遼の元号は調べると「元統」と出るんですが、先生方の記述によりますと、

「元統」と記載のある「元史」は誤記であって、「天統」が正しいとの事です。

当方は未確認ですが、ソースは「论金代官印的学术价值」に記載ありとの事。


まあ、当方の様な素人には難しいので判断ができません。





真贋は永遠の謎。カネゴンは偽古銭を食べる事ができるか?

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