㋺ 康国通宝、元宝 （西遼）
上３枚が小平の普通版。別版は無さそうです。
下段は折三銭で、右下が銀銭。
康国元宝の小平銭も存在する様です→ 康国《西辽德宗耶律大石第二个年号》铸币概况
もちろん康国は西遼の元号です。ところで康国というのは古くは後漢書に記載があり、
現在のウズベキスタン、サマルカンドの事を示す国名だったとの事。
西遼の単なる元号としてではなく、そういった意味合いもあると想像します。
さて、下図の品物は全く見掛けません。「康国元宝」はこの銭のみ？
中国の収集家の方々も非所持なんでしょうか？ 画像も見つかりませんな。
夢の創作、ファンタジーという気もしますが、（爆）
（2015.09.21 １枚を追加。）
この康国元宝は材質や出来具合、文字形状が気になります。
こちらの→天庆通宝に「寳」の文字と背の縁、郭が似ています。 遼系列の試鋳貨？かも？
下図はけっこう珍品の銀銭です。折三サイズですが厚みがあります。
対読で、書体も遼銭には珍しく独特ですな。
下図の物は折十銭です。ブルーチーズみたいな錆ですな。
こういう浸食性の錆ができるまで何年掛かるんでしょうね？
薬品とかで手早く捏造するのは不可能なんじゃない？
こっちのはスペシャル版です。
背は何でしょう？
巡之千貼？ 千之巡貼？
たぶん作った人も判らなかったと思います。
よく見ると「康国通宝」の４文字全部がどこかしら間違ってますよ。
遼銭では少ない楷書体なので緊張しちゃったんでしょう。（ウフフ）
これ以外に当方はこんな物も入手しました。 →康国通宝 背上京？
真贋は永遠の謎。漢字が少し違う場合でも、脳が補完して普通に見てしまう。