㋺ 常平両銖(早期契丹文篆書銭?) (2014.03.08 改題)
下図は早期契丹文篆書銭という物。
大先生の書籍「契丹文珍稀銭幣考釈図説」p5に掲載されています。
上図の上を仮に表面とします。その字は、上が漢字の「常」に見えますな。他はちょっと。
上図の下側は裏面? その字は、
上が、しんにゅう にεの様なミミズ線。
つまり「辵く」ちょっと増やして「辶巜」もう1個おまけ付けて「巡」。
下→晸? 晸はお日様が昇る所だそうな。
右→春? 春っぽいな。
左→秌? こいつは別の字で書くと秋!
「巡晸春秋」あれ?漢詩みたいになりました。「日が巡り歳月も巡る」ですか?
ホホホ面白いですな。
契丹文篆書と言われていますが、その説自体を再検証し漢字として考えてみる。
まあ、ただの妄想遊びですけど。
※追記です。
そしてこの契丹文篆書銭といわれている古銭について、大先生が再考察しています。
こちら→辽代特殊篆书契丹篆钱赏析 先生の記事は2013.09.09の日付です。
なんだやっぱり契丹文字の篆書じゃなくて「常平両銖」銭のバリエーションじゃないですか。
背は当方が「巡晸春秋」と読んで遊んでみましたが、
先生の説では「起題春制」で、起題→キタイ→契丹かも?という考察ですな。
その常平両銖とは、下図左の古銭です。遼鋳と言われています。珍品ですな。
稚拙な文字なので常平両銖って読み取るのもナニですな。他にも多くの種類がある様です。
真中と右はごく普通の常平五銖で比較用です。
(2014.03.08 3枚を追加)
真贋は永遠の謎。 怪しいジャンルです。創作古銭かも? 入手する貴方は散財家。(爆)
→次のページ 虎の皮をかぶる偽物、猫をかぶる本物。