㋺ 大有元宝、大越通宝、南国通宝  [南漢、大南国?]


これは知られていません。

資料にも記載が見つかりませんな。


大有は南漢の元号ですが、南漢銭の根拠は、中国のCCTVで放送されたので確実です。

2008年10月11日の放送、中国の「鑑定団」みたいなTV番組ですな。

・・・(リンク先ページことごとく消滅〜〜!)

(たまにアクセス拒否とかNot Foundになります。その場合は日を改めて下さい。)

リンク先の記事の下の方にページが振ってありますな。2ページ目も見て下さい。

なんとビックリ18万元の価格ですと? 約200万円?  こっっこれは一攫千金か?


おちついて鑑賞したらCCTVの古銭とは違う別版でしたな。(爆)

http://baike.baidu.com/view/2865673.htm



五代十国珍泉《大有元宝》小平钱展赏



こっちの別版も評価して欲しいぞ!


... その口調からすると君はバイキ◯マン?





さて、下図の物は何でしょう?

大越通宝と南国通宝です。

(2014.07.05 2枚を追加。)


南漢という国は現在の広東省〜ベトナム北部あたりの地域を支配した国です。

初代皇帝は劉龑で、917年に即位しましたが当初の国号は南漢ではありません。

「大越」でした。翌年に南漢へ改めたとの事です。

という訳で、大越通宝は国号銭で917年の鋳造という物らしいです。



「通」の字がいかにも五代十国の古銭に見えると書いてありますな。

大越通宝の後に乾亨通宝、重宝 →白龍通宝 →大有元宝という順番との事。


時代としましては安南の丁朝と重なるか、少し前の時代です。

大平興宝の鋳造前の感じですな。

「大越」という銭銘から想像する「ファンタジー安南銭」じゃなかった様ですな。



南国通宝の方は何なの?

んま〜本当は不明銭なので置き場所が違うと思います。

でもまあ当方の推測で話を進めさせて頂きます。以下は作り話です。(爆)

「南国」というのは安南の阮朝が「大南国」と自称していた様ですが、

上図の南国通宝は安南銭に見えません。

それじゃ何なの?


南国通宝も「通」の字が五代十国風ですな?

時代は五代十国の後の、宋代。

とっくに南漢は消滅しましたが、同じ地域にチワン族がおりました。

具体的には儂智高という人を検索すれば情報が出てきます。「大南国」があったんですな!

当方的には儂智高の大南国が作った銭が「南国通宝」である、という仮説を提示致します。

けっこう面白いでしょ?


そして下図は丁福保の銭譜「歴代古銭図説」に掲載されている拓本です。

復刻本が出回っていますが、当方は台湾版を所持しています。


昔から謎古銭として存在していた様ですな。

記載されている価格自体は昔の値段ですが、助国元宝の倍の値段ですよ!


最近のファンタジー古銭では無さそうです。




真贋は永遠の謎。 倍 金慢アルヨ。(爆)

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