㋺ 乾封泉宝(楚)、天策府宝、乾元重宝(楚) [楚]
この乾封泉宝は唐じゃなくて楚です。
普通はこの様な鉄銭ですな。下図と同じタイプの背天が最も出回っています。
入手もし易いですが有名品なので市場価格の相場が安定してます。
(2013.09.30 追加)
下図の物は銅銭。背天府。
本物だったら鉄母で稀少ですが同じ様な偽物が出回っています。そんな見方で鑑賞。
寳の字の尓の所が何やら変な特徴がありますな。コピーミス?
また上図の物の様に、はっきりしたウかんむりの寳は少ない気がします。
角が取れた⌒みたいな形状の寳が多いと思います。
背に「福徳長寿」とある物は遼銭です。 →遼の乾封泉宝 福徳長寿
楚ですな。天策府宝です。
左は本物っぽい出来具合で中国古銭大集に掲載の「粗字」に酷似しています。厚み3.4mm。
右側は確実に後世の花銭でオモチャです。
(2014.07.05 追加。)
紀元911年に馬殷が後梁から冊封を受け、唐代の故事にならって天策府を開いたと、
その記念幣か、権威を示すための最高額貨幣か何かでしょうか?
中国古銭大集では4万元という評価額です。
下図の物は乾元重宝の当十型、右跳元。
見た目に笑っちゃう書体ですがこれも中国古銭大集の拓本に似ています。評価額9万元。
(2014.07.05 追加。)
真贋は永遠の謎。似て非なる、珍品古銭とちんピン古銭。(爆)
◆乾封泉宝(楚)
天策府宝
乾元重宝(楚)