㋺ 永安一五、永安五男  [唐、幽州]


永安一十、永安一百、永安五百、永安一千、

これらは唐末の幽州で鋳造された銭と言われています。


さて、問題は下図の「永安一五」です。

参考資料に全く記載がありません。時代劇の小道具さんが作った備品でしょうか?

一五って何だよって言う、中途半端な単位もなぁ〜?

謎です。


五代珍《永安一五》银钱赏与辨




下図の古銭は花銭(絵銭)じゃねぇかって? まあまあ、時代が同じですよ。

「永安五男」という物ですな。これも唐末の幽州らしいです。永安五百の絡みですかね?


そもそも何て書いてあるか読めない訳です。知らない人には謎ですな。

当方も花銭の参考書を入手したのはけっこう後なので、はじめは謎でした。

「永安五男」という事が判れば、検索が可能ですな。


ちょっと書きますが、古文銭の永安五銖に似てますが「銖」じゃなくて「男」。

5人も男子の子孫を残せれば氏族安泰という訳です。

背は四神で、上が朱雀、下が 玄武、左が蒼龍、右が白虎らしいです?

五代永安五男吉祥钱




真贋は永遠の謎。五男二女はただの吉語銭。

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